県職員、過労死ライン延べ132人 豚コレラ防疫措置負担に

2019年01月11日 08:02

 豚コレラ感染が岐阜県内の飼育豚や野生イノシシに拡大している問題で、防疫措置などに従事し時間外労働が過労死ラインとされる月80時間を越えた県職員が、昨年9月の豚コレラ発生から3カ月間で延べ132人に上ったことが分かった。県職員組合は10日、職員の体調管理の徹底や獣医師らの負担軽減などを要請する文書を県に提出した。

 県人事課が5課(農政課、環境企画課、中央家畜保健衛生所など)で働く約130人の時間外労働を確認すると、延べ132人のうち93人が100時間を超過。9月では獣医師ら5人が250時間を超えていた。11月末時点で職員3人が不調を訴えて病気休暇を取った。また、12月には約8千頭の豚を飼育する民間養豚場(関市)など県内3施設で発生し、家畜の殺処分などの防疫措置が行われたため、過労死ラインの時間外労働があった職員はさらに増えるとみられる。

 同組合が昨年12月19日から8日間、組合員に調査し、約120件の意見が寄せられた。「殺処分は想像以上の激務で精神的につらい」などのストレスの訴えをはじめ、現場での指揮系統が混乱して指示がなく待たされたことや通常業務に影響が出ているなどの意見が多かった。

 要請書では、一般職員でも対応できる作業に獣医師が従事しているとして適切な配置による負担の軽減や、健康調査とメンタルヘルス対策の確実な実施などを要望。獣医師の処遇改善や確保も改めて求めた。


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