「二・二六事件」安藤大尉の遺品公開 ゆかりの揖斐川町で

2019年01月12日 07:00

初公開される安藤輝三大尉の外とうとサーベル(井澤康樹さん提供)

初公開される安藤輝三大尉の外とうとサーベル(井澤康樹さん提供)

 戦前の首都東京を舞台にした最大のクーデター「二・二六事件」の首謀者の青年将校の一人、安藤輝三大尉の遺品の外とうとサーベルが来月23日、ゆかりの岐阜県揖斐郡揖斐川町で初公開されることになった。

 遺品は次男の日出雄さん(83)=静岡市=の自宅に保管されていた。1945年6月の空襲で自宅は全焼しているが、遺品は疎開荷物として茶箱に入れて郊外に預けていたため、焼失を免れた。外とうは星三つの肩章があり、大尉時代のものとみられる。

 揖斐川町は上京して英語教員になった輝三の父栄次郎の出身地で、輝三の本籍地でもある。二・二六事件などをテーマに当時の時代背景を考える「戦前戦後史人権フォーラム」を開いてきた実行委員会が、同町での第3回フォーラムの開催に合わせ借り受ける。

 公開は来月23日午前11時半から午後0時半まで、揖斐川町地域交流センター「はなもも」で。同1時からは、「20世紀の戦争と人間-二・二六事件とゾルゲ事件で侵された人権を考える」と題し、輝三のおい徳彰さん、伊藤律の次男淳さん、尾﨑秀実の親族の野尻眞さんらが講演する。

 同フォーラムの井澤康樹事務局長(65)=瑞浪市寺河戸町=は「安藤輝三は反逆者とされたが、時代背景や人間性を含め、事件が何であったかを考えるきっかけにしてほしい」と話す。

 フォーラムの参加は先着100人。申し込みは電子メールminogenji-tokiichizoku@docomo.ne.jp


カテゴリ: くらし・文化