「平成」ラストフィーバー 関市の道の駅来客増

2019年01月19日 07:48

週末、大勢の来場者でにぎわう道の駅平成。「ありがとう!平成時代」と記された看板を掲示している=関市下之保

週末、大勢の来場者でにぎわう道の駅平成。「ありがとう!平成時代」と記された看板を掲示している=関市下之保

 平成元年の1989年、「平成フィーバー」に沸いた平成(へなり)地区がある岐阜県関市武儀地域(旧武儀郡武儀町)。平成最後の年となった今年、同地域にある道の駅平成(へいせい)(同市下之保)には、終わりゆく平成時代を惜しむかのように多くの観光客が押し寄せ、「平成ラストフィーバー」の様相を呈している。

 売り場に積まれた名物の原木シイタケやシイタケ加工品、年末から販売が始まった「平成最後の饅頭(まんじゅう)」、「平成」の大きな文字が躍るタオル、「道の駅平成」と書かれたステッカーなどが次々と売れている。土日や祝日には従来より200~300人多い千人が買い物に来るという。

 シイタケを出荷している栽培農家の女性(85)は「いつもの5倍は売れている。シイタケはどれだけでも育つので、どんどん出荷しますよ」とうれしそう。昨年末に発売された同饅頭は、表面に「平成」と記されており、1日で100箱前後が売れたことも。この状況は改元まで半年となった昨年11月ごろから始まったといい、売り上げは11、12月は2割増、今年に入ってからは3割増にもなっているという。

 道の駅を運営する「エコピア平成」の森成孝部長(56)は「去年の夏は災害が続き観光客が減ったが、取り返しておつりが来ている状況」と笑顔で語る。好調の理由を「やはり平成が終わることに寂しさを感じている人が多いのでは。1日に車2千台が来たという30年前のフィーバーには及ばないが」と分析する。

 家族3人で訪れた岐阜市の会社員(36)は「平成が終わる前に来たいと思っていた。来られてよかった」とキャラクターが描かれたボードの前で記念撮影。羽島市の女性(67)も「ここに来ると平成が始まった30年前を思い出す。もう終わると思うと感無量」としんみり語った。

 森さんはこの状況は平成の間は続くとみている。「逆に、新元号になって忘れられないようにしないと」と先を見据え、「問い合わせが多いのだが、新元号になっても駅名は変わらない」と付け加えた。


カテゴリ: おでかけ 社会

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