各務原で豚コレラ、県内施設7例目 1600頭を殺処分へ

2019年01月29日 08:53

豚コレラの発生確認を受け、殺処分を準備する自衛隊員ら=29日午前9時10分、各務原市内

豚コレラの発生確認を受け、殺処分を準備する自衛隊員ら=29日午前9時10分、各務原市内

 岐阜県は29日、各務原市内の養豚場で、家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した豚1頭が見つかったと発表した。県内施設で7例目。養豚場では3例目で、昨年12月25日以来およそ1カ月ぶりの発生となった。県は自衛隊に災害派遣を要請し、飼育する全約1600頭(県調べ)の殺処分を開始した。

 同農場が今月28日に岐阜市食肉地方卸売市場に出荷した豚と、同一係留場の豚の計149頭も殺処分する。

 また今月17日に同農場から子豚80頭を譲り受けた本巣市内の農場(飼育数約860頭)について、国と飼育豚の殺処分を含めて対応を協議している。

 古田肇知事は「有識者会議で対策の議論を進めているさなかの発生で大変残念。早急に状況を見極めて対処したい」と話した。

 県によると、各務原市内の養豚場で今月28日、複数の豚に発熱や呼吸器の異常が見つかり、中央家畜保健衛生所が立ち入り検査をして子豚1頭が死んでいるのを確認。県が遺伝子検査をした結果、29日未明に陽性と判明した。

 今月13日までの清浄性検査で、同農場の豚に異常は見つからなかった。農場の周囲はワイヤメッシュ柵や壁で囲われ、防鳥ネットもあったといい、県担当課は「飼養衛生管理基準は守られていた」としている。

 県は29日、県家畜伝染病防疫対策本部員会議を開き、県職員や自衛隊員ら延べ1753人態勢で殺処分や埋却、消毒などを進めることを確認した。同農場の半径3キロ以内を移動制限区域、半径10キロ以内を搬出制限区域に設定し、搬出制限区域内にある関市内の2農場(飼育数計1172頭)の出荷などを停止。消毒ポイント3カ所も設置した。同時期に同市場を利用していた4農場も出荷を停止し、立ち入り検査を実施する。


カテゴリ: 社会