中学生が紡ぐ夜叉ケ池伝説 神戸中美術部が紙芝居制作

2019年02月03日 08:25

  • 描いた原画を掲げる生徒たち=神戸町末守、神戸中学校 
  • 完成した紙芝居を谷村成基町長に披露した神戸中学校美術部の3年生ら=神戸町役場 

 岐阜県神戸町に伝わる「夜叉ケ池伝説」を地域の子どもたちに伝えようと、神戸町末守の神戸中学校美術部の3年生14人が原画を描いた紙芝居「伝説夜叉ケ池」が完成した。生徒たちは「紙芝居をきっかけに神戸町の伝説に理解を深めてほしい」と期待を込める。

 紙芝居作りは、町と住民が共同で2017年から本格的に実施するまちづくり事業「神チャレンジプロジェクト」の一環。郷土愛を育むというテーマの下、プロジェクトのメンバーが脚本を手掛け、原画の制作を同校に依頼した。

 夜叉ケ池伝説は、大干ばつに見舞われた現在の神戸町の郡司が恵みの雨の返礼に、娘を龍神に嫁がせたという物語。生徒たちは、伝説を題材にした絵本や別の紙芝居を参考に、昨年4月ごろから約4カ月かけて描き上げた。

 原画は、絵の具や色鉛筆を使って16枚作成。幼い子どもにも理解できるよう、登場人物を現代風にかわいらしく表現するなど工夫を凝らした。表紙は透明感のある色調で、龍神は水をイメージしてデザインした。

 副部長だった荒河七海さん(15)と吉野美咲さん(15)は「和服を描いたことがなかったので大変だった」「14人で分担したため、登場人物の髪や服の色が変わらないように注意しつつ、個性を出すことも心掛けた」と振り返った。

 生徒は先月、町役場を訪れ、谷村成基町長に紙芝居を披露。部長を務めた若園柚希さん(15)は「3年生全員で取り組んだ中学校生活最後の作品。達成感を得られ、絆も深まった」と笑顔で話した。谷村町長は「制作を機に夜叉ケ池に足を運んでほしい」と呼び掛けた。

 紙芝居は20点あり、町内の幼児園や小学校、図書館などに配布した。


カテゴリ: くらし・文化 教育