中津川のSNSスポット探る 馬籠峠手前に標高777m地点

2019年02月08日 09:23

777メートルの標高を表示する登山用地形図アプリ。馬籠峠の手前に777メートル地点がある=中津川市馬籠、旧中山道

777メートルの標高を表示する登山用地形図アプリ。馬籠峠の手前に777メートル地点がある=中津川市馬籠、旧中山道

 インスタグラムやフェイスブックなど会員制交流サイト(SNS)の普及で、全国の"SNSウケ"する場所が次々と観光地化している。岐阜県東濃地域でも「インスタ映えスポット」として紹介される場所は数あるが、これまでノーマークだった場所に付加価値を与えることで新スポットを生み出せないか。身近なITを駆使して中津川市で探してみた。

 付加価値として注目したのが「標高」だ。山の多い中津川市は標高差が大きく、最高地点は恵那山頂の2191メートル、最低地点は大井ダム前、木曽川と和田川合流点の230メートル。二つの数字から市内のどこかに標高777メートルの"ラッキースポット"が存在することになる。

 まずは国土地理院の地形図閲覧サイト「ウォッちず」で、観光客が立ち寄れそうな777メートル地点を探した。インターネット上の電子地図を使えば、等高線よりも細かい任意の地点の標高が0・1メートル単位で確認できた。

 市内では阿木地区の国道363号沿い、霧ケ原集落から神坂峠に向かう道沿いなどが候補に挙がるが、ベストポイントは馬籠-妻籠宿間の馬籠峠(標高790メートル)手前、旧中山道沿いの777メートル地点だろう。訪日外国人を含め、観光客の往来が多い山中の街道は、市によると、昨年度は約4万8千人(うち外国人約2万6千人)が歩き、米国の駐日大使も散策を楽しんだ。

 現地を訪れ、GPS(衛星利用測位システム)を活用した登山用地形図アプリ「ジオグラフィカ」で標高を確認しながら777メートル地点に立った。アプリでは標高に数メートルの誤差はあったが、熊野神社脇から、路線バスが走る道路との合流点までの間、約100メートルの距離に777メートル地点があることは間違いなさそう。東京スカイツリー(634メートル)よりも高い位置にある、旧中山道のラッキースポットだ。

 現状は標柱や案内看板などは当然なく、観光客は目の前に迫った馬籠峠の茶屋を目指して、ただ素通りしていくのみ。

 全国に目を向けると、長野県下條村の入登山神社境内に標高777メートルの標柱があり、幸運を求めて参拝に訪れる人が絶えないという。香川県の小豆島では標高777メートルの展望台から眺める瀬戸内海の絶景を売りにし、観光誘客につなげている。

 市内の旧中山道でも標柱や標高差を説明する案内看板などを置けば"SNSウケ"するだけでなく、疲れた体に元気を与え、より充実した街道散策を楽しんでもらえるかもしれない。


カテゴリ: おでかけ くらし・文化