トンボの生息に変化なし 池の水抜き撮影で在来魚大量死

2019年02月09日 08:06

木曽川水系の自然再生事業について審議した検討会=岐阜市忠節町、木曽川上流河川事務所

木曽川水系の自然再生事業について審議した検討会=岐阜市忠節町、木曽川上流河川事務所

 第12回木曽川上流自然再生検討会(座長・藤田裕一郎岐阜大名誉教授)が、岐阜市忠節町の木曽川上流河川事務所であった。昨年2月、テレビ番組の撮影で外来魚駆除のために池の水を抜く作業中、在来魚が大量死した羽島郡笠松町の木曽川河畔のトンボ池について、同事務所は昨年夏の調査ではトンボの生息状況には大きな変化は見られなかったと報告した。

 調査は水抜きの影響を検証するために実施。14種166個体のトンボが確認され、同事務所がモニタリングしていた2015、16年と比較して急激な減少は見られなかった。担当者は「現地調査時にはブルーギルなどの外来魚は見られず、外来魚駆除の効果があったと考えられる」とも説明した。

 検討会は、同事務所の河川環境の整備と保全事業の効果を有識者が審議するもので、河川工学が専門の藤田名誉教授をはじめ、哺乳類、河川生態、昆虫類、植物、魚類の専門家計6人で構成。委員からは「(個体数が減らなかったのは)池の水が全て抜け切らなかったことが影響したのでは」との意見があった。

 水抜きは地元でトンボの保護活動を行う団体が主催。想定を上回る数の参加者が池に入って踏み荒らし、「水中が酸欠状態になっていたのでは」などとインターネット上で指摘されていた。


カテゴリ: 社会