五右衛門風呂残す「泊まれる神社」宿泊所来月開設

2019年02月10日 07:53

  • 「揖斐川町だからこそできる日本の古き良き暮らしを楽しめる施設にしたい」と話す保井円さん=揖斐川町上南方、大和神社内「YADOYA IBIGAWA」 
  • ゲストハウスでは五右衛門風呂など昔ながらの日本の生活が体験できる=同 

 岐阜県揖斐川町上南方の大和神社に来月15日、古民家を改装したゲストハウス「YADOYA IBIGAWA」がオープンする。国内外の観光客を呼び込み、日本の原風景や昔ながらの生活様式が今も息づく同町の魅力を感じてもらう事業で、仕掛け人は23年間のフランス在住経験を持つ同神社禰宜(ねぎ)の保井円さん(56)=大垣市藤江町=。「伝統的な日本文化を世界に発信する施設にしたい」と意欲を語る。

 保井さんは岐阜市出身。高校時代から海外に憧れを抱き、大学卒業後に日本語教育専門員の資格を取得。1993年からフランスの在外教育施設で国語を教えた。現地でツアーコーディネーターの資格も取り、2年前に帰国。父親が宮司を務める同神社を継ぐとともに、日仏の友好活動にも携わる。

 異色のキャリアを通じ、保井さんは「欧米人は日本の伝統的な生活に強い関心を持っている」と肌で感じた。山や川の旬の幸を味わい、各地の祭りではみこしを担ぎ、伝統芸能を演じる-。「当たり前に感じていた日常にこそ、外国人が魅力を感じる宝物が埋もれているのではないか」と話す。

 ゲストハウスは、かつて祖父母が住んでいた築150年以上の古民家を改装。木造2階建てで広さは延べ約200平方メートルあり、煮炊きをする竈(くど)や五右衛門風呂はそのまま残す。開業直後の来月16日から、早速フランスから50代の男女10人が2週間滞在することが決まっており、欧州で静かなブームという「断食」をしながら日本の田舎暮らしを体験する計画。保井さんは「今後は地元食材を使った料理教室や地元の祭り巡りなど、さまざまなオプションも企画していきたい」と意気込む。


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