春呼ぶ花笠、伝統の舞 下呂「田の神祭り」

2019年02月17日 08:44

  • 花笠踊りを奉納するテテの松本勝基さん(右から2人目)と踊り子=下呂市森、森水無八幡神社 
  • 「餅かつぎの儀」を行う踊り子ら=同市森、森水無八幡神社 
  • 哀愁を帯びた舞が特徴の「獅子別れの舞」=同市森、下呂温泉合掌村 

 岐阜県下呂市森の森水無八幡神社などで行われた国指定重要無形民俗文化財の「田の神祭り」は、大勢の見物客が見守る中、伝統の儀式が繰り広げられ、地元は祭りムードに一色に包まれた。

 テテ(神主)の松本勝基さん(60)=同市森=と踊り子4人は、下呂温泉合掌村の池でみそぎを行った。同神社へ向かう祭り関係者との別れを惜しむ「獅子別れの舞」が披露された後、一行約200人は同神社まで「御旅」。田の神祭りを言い表す「サイヤーイサイ」の掛け声を上げながら道中を練り歩いた。

 同神社に着くと、踊り子は田仕事を模した「餅かつぎの儀」を行い、餅を先端に付けた棒を、太鼓の上に数回振り下ろした。

 本殿前で、緑色の装束を着たテテと花笠をかぶった踊り子が、歌方(歌い手)の歌と太鼓に合わせ、花笠踊りを奉納。ササラを擦り合わせて音を鳴らして小気味よく踊り、観衆の注目を集めた。

 境内のやぐらから観衆に寄進笠のほか、小竹(こい)箸や赤白団子が投げ込まれ、祭りは最高潮に達した。

 踊り子の高校3年の生徒(18)=同=は「地元の行事に参加し、役を最後までやり切れてうれしい。最高の思い出になった」と笑顔で話した。


カテゴリ: くらし・文化