光秀ブーム先取り新商品 ゆかりの地、次々開発

2019年02月18日 08:16

  • 大河ドラマ「麒麟がくる」の放送を視野に造られた芋焼酎「光可天剋」=可児市柿下、テクノタカギ 
  • 明智光秀関連商品の第2弾として発売された「光秀ぷりん」 

 来年放送のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」を見据え、主人公の戦国武将・明智光秀にゆかりのある岐阜県内各地で、光秀をテーマにした新商品作りが本格化している。観光客向けの土産品などが中心で、自前の技術と光秀を組み合わせた商品開発で商機に備えている。

 光秀出生の地とされ、約30年を過ごしたという「明智城跡」など史跡が残る可児市は、「ドラマ館」の開館を予定しており、市内業者を対象にドラマに合わせた商品作りの勉強会を開くなど、チャンス活用に力を注ぐ。

 同市柿下の「テクノタカギ」は光秀がモチーフの芋焼酎「光可天剋(みっかてんか)」を企画開発し、来月から市内の道の駅などで販売する。商品名は織田信長を倒した光秀が、程なく豊臣秀吉に討たれたことに由来する「三日天下」からの造語。酒造りに適したサツマイモ「黄金千貫(こがねせんがん)」と黒こうじを原料に、長野県飯田市の喜久水酒造が製造する。

 イモの匂いが強めで、癖のある味に仕上げたといい、同社は「裏切り者だけでなく、人情ある光秀をイメージした風味。光秀の負の印象を払拭(ふっしょく)するきっかけになれば」と話す。

 今月表彰式があった、市民や観光客が市内のお気に入りグルメを選ぶ市主催の「第3回ぐるっと可児グルメ」では、光秀の家紋のキキョウの焼き印を押した焼き菓子や、信長や光秀、森蘭丸の人間像を味で表現したおやきセットなどアイデアが光る商品が入賞し、機運の高まりを見せた。

 光秀の産湯として使われたとされる井戸、幼い頃に学んだとされる学問所、手植えというカエデが伝わる恵那市では、第3セクターのカフェ兼土産品店「大正村浪漫亭」(同市明智町)が光秀の関連商品を月ごとに発案、販売している。地元産品を集めた「光秀玉手箱」、「光秀ぷりん」、「光秀醤油(しょうゆ)」を既に発売、近く第4弾も売り出す。

 市観光交流課によると、関連商品の売り上げは計100万円に届く勢いだ。浪漫亭の担当職員は「大河ドラマで地元が注目を浴びるのはまたとない機会。地域で盛り上げていければ」と話す。地元の恵那市恵南商工会も先月、管内業者に商品開発を呼び掛け、商機を逃すまいと意気込む。


カテゴリ: グルメ 経済