骨髄バンクドナー登録、県内急増 月20~30人→5日間で47人

2019年02月19日 08:50

学生に骨髄バンク登録について説明する田中重勝さん(右)=18日午前10時55分、岐阜市青柳町、市医師会准看護学校

学生に骨髄バンク登録について説明する田中重勝さん(右)=18日午前10時55分、岐阜市青柳町、市医師会准看護学校

 競泳の池江璃花子選手(18)の白血病公表を受け、岐阜県内で骨髄バンクのドナー(提供者)登録者が急増している。県赤十字血液センター(岐阜市)によると、例年は月平均で20~30人程度だが、公表翌日の13日から17日までの5日間で47人に上り、問い合わせも相次いでいるという。18日は同市青柳町の市医師会准看護学校で登録会があり、学生10人が登録した。センターの担当者は「池江選手の公表が増加のきっかけになっている。継続した協力につながってほしい」と話す。

 県内のドナー登録者は、2018年末現在で4646人。近年は年間200~300人台の新規登録がある。登録できる18~54歳の人口千人当たりの登録者は5・5人で、全国平均8・69人を大きく下回り、都道府県別で45位という状況だ。

 この日は同学校でセンターの移動献血車による献血があり、学生約70人が参加した。ボランティアで支援した岐阜骨髄献血希望者を募る会の田中重勝代表(69)=大垣市=がさまざまな資料を見せながら、骨髄移植の概要を説明。田中代表は「一過性の盛り上がりではなく、献血や白血病治療に対する知識も深めてもらいたい」と話した。

 登録した女子学生(25)は「池江選手の公表以降、SNS(会員制交流サイト)でドナー登録が話題になり、気になっていた。(自分が登録した動機の)半分ぐらいは勢いだけど、それでもいいと思う」と決断。池江選手には「治療に専念して、頑張ってほしい」とエールを送った。

 県内では、県赤十字血液センター、新岐阜献血ルームのほか、岐阜保健所など各圏域の5保健所で登録できる。問い合わせは同センター、電話058(272)6911。

 【骨髄バンク】 日本骨髄バンク(東京都)が主体の公的事業。ドナー登録は18~54歳であることなどが要件で、採血が伴うため献血会場や保健所で行われることが多い。白血病患者などと白血球の型「HLA型」が適合する確率は、兄弟姉妹で4分の1、非血縁者間では数百から数万分の1とされる。登録者は1月末現在、全国で49万4084人。県内には、骨髄採取の入院に1日当たり上限2万円を支給するドナー助成制度を設けている市町もある。


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