瑞浪の養豚場で豚コレラ ブランド豚の種豚保有

2019年02月19日 11:52

  • 豚コレラの感染確認を受け、殺処分に向けて準備する関係者=19日午前8時28分、瑞浪市内 
  • 豚コレラの感染が確認された農場=19日午前7時33分、瑞浪市内(本社小型無人機より) 

 岐阜県などで家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染が広がっている問題で、県は19日、瑞浪市の養豚場で感染した複数の豚が見つかったと発表した。県は自衛隊に災害派遣を要請、飼育する豚5775頭を全て殺処分する。県内で感染が確認された施設は10カ所目。自衛隊への派遣要請は4度目。

 この養豚場へ豚を出荷した同じ経営者の海津市の養豚場と、その養豚場が豚を出荷した揖斐郡揖斐川町の養豚場で清浄性検査を実施している。

 瑞浪市の発生農場は今月17日、100頭を名古屋市中央卸売市場南部市場へ出荷していた。今年1月1日以降に同じ市場を利用し、交差感染の恐れがある12農場で出荷を中断、飼育豚の検査を行う。

 さらに発生農場が利用していた関市と岐阜市のと畜場について事業を停止。農場から半径10キロ以内にある1農場(3420頭)と個人の飼育1頭を搬出制限とした。

 県によると、養豚場から18日に飼育豚があまり餌を食べないと県に連絡があり、立ち入り検査で3頭の死亡を確認。遺伝子検査の結果、19日に複数の陽性が確認された。

 殺処分など防疫措置には自衛隊を含む延べ約6600人を投入。発生農場と埋却地は約8キロ離れており、農場で殺処分をしてからトラックで埋却地へ運ぶ。

 この養豚場は食肉用に出荷する肥育豚を飼育。海津市にある繁殖農場では繁殖豚1658頭を飼育している。

 農林水産省は今月6日、岐阜市に現地対策本部を設置。豚の飼育に詳しい獣医師など第三者を加えたチームを編成し、県内の全養豚場の調査を実施しており、今回発生した養豚場ではまだ検査をしていなかった。

 同養豚場は県ブランド豚「ボーノポーク」の開発に携わり、現在も種豚を保有。昨年12月に県畜産研究所(美濃加茂市)で豚コレラが発生し、多くの種豚が殺処分されたことを受け、県と協力して種豚の再造成に乗り出した養豚場の一つだった。

 昨年来、野生イノシシの封じ込めのため、県が設置している防護柵の内側にある養豚場で、現在までに他の発生農場との間で豚の移動を伴う取引は確認されていない。

 豚コレラは昨年9月、岐阜市で国内26年ぶりに発生。県内のほか、今月6日に愛知県豊田市の養豚場で発生し、出荷先など計5府県で感染が確認されていた。

 豚コレラは人に感染せず、感染した肉を食べても人体に影響はない。


カテゴリ: 社会