ヤナゲン大垣本店8月末で閉店 百貨店事業53年で幕

2019年02月22日 08:09

8月いっぱいでの営業終了を決めたヤナゲン大垣本店=21日午後、大垣市高屋町

8月いっぱいでの営業終了を決めたヤナゲン大垣本店=21日午後、大垣市高屋町

 平和堂グループのヤナゲンは21日、岐阜県大垣駅南口の百貨店「ヤナゲン大垣本店」(大垣市高屋町)を8月末で閉店する、と発表した。家具や生活雑貨を扱う「ヤナゲンFAL店」(同市鶴見町)も9月28日で閉店し、物販事業から撤退する。郊外型商業施設の進出や名古屋駅周辺の集客効果などで、来店客は年々減少。売り上げの回復が見込めず、53年続いた百貨店の歴史に幕を閉じる。

 大垣本店は1966年10月に営業を始め、91年には売上高約150億円を計上。2005年には経営不振で滋賀県地盤のスーパー平和堂の傘下に入り、完全子会社として経営の立て直しを図った。しかし、売り上げの減少は続き、05年に50億円だった売上高は18年2月期に約20億円まで減少。店舗の退店の申し出も相次いだため、今年1月8日の取締役会で閉店を決めた。

 FAL店は、ショッピングセンターの平和堂アルプラザ鶴見内で営業し、18年2月期の売上高は約2億円。

 今後は、顧客のアフターフォローなど相談窓口業務や不動産事業を続ける。正社員やパートなど従業員89人のうち、希望者は平和堂グループで雇用する。

 遠藤正行社長は「売り上げの低下に歯止めがかからず、回復の見込みも厳しいというのが結論。百貨店の価値を伝えるのが難しくなった」と説明。閉店後の建物には「再利用できないか検討しているが、有効な方法は見つかっていない」と述べ、デベロッパーと利用方法を協議する考えを示した。

 県内の百貨店の閉店は05年の新岐阜百貨店(岐阜市)以来。県内の百貨店は岐阜高島屋(同市)のみとなる。


カテゴリ: 経済