山県市で豚コレラ初確認 県内施設11カ所目

2019年03月07日 11:43

  • 豚コレラの発生が確認された養豚場=7日午前7時43分、山県市内(本社小型無人機より) 
  • 豚コレラの発生確認で、殺処分に向けて準備する関係者=7日午前7時52分、山県市内 

 岐阜県内などで家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染が広がっている問題で、県は7日、山県市内の養豚場で感染した豚8頭が見つかったと発表した。県内で感染が確認された施設は11カ所目で、同市内では初めて。今年2月15日に農林水産省が現地指導をして衛生管理に問題はないと判断していた。衛生基準の有効性が問われることになりそうだ。

 県は同養豚場で飼育する豚1296頭全ての殺処分を始めた。

 感染拡大を受け農水省は2月6日から、養豚に詳しい獣医師ら第三者を含めた4人一組で県内の全33養豚場を対象に現地指導をしている。山県市の養豚場へは2月15日に立ち入りし、全8項目の検査でいずれも3段階中の最高のA判定とした。

 農水省の検査を終えた養豚場で発生が確認されたのは初めて。農水省は衛生管理の徹底を防疫対策の中心に掲げてきたが、検査をすり抜けて豚コレラが発生したことで、国の飼養衛生管理基準が有効なのかどうかが問われる。豚へのワクチン接種を求める声も高まりそうだ。

 県によると、今月6日に同養豚場から県中央家畜保健衛生所に豚の調子が悪いと通報があった。7日早朝に県の遺伝子検査で感染が確認された。

 県は半径3キロ以内を移動制限区域とし、山県市内の2農場(計3301頭)の出荷や移動を禁止。半径10キロ以内を搬出制限区域とし、山県市と岐阜市の2養豚場(計1万854頭)の出荷を禁止した。

 7日、対策会議を開いた古田肇知事は「きめ細かな対応をしている中での発症で残念。イノシシへのワクチンを一刻も早く実施したい」と話した。


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