「もう8年」「まだ8年」思い複雑 心に刻む復興

2019年03月11日 07:42

東日本大震災の追悼行事会場で黙とうをささげる須田裕司さん(右から2人目)と来場者ら=岐阜市司町、みんなの森ぎふメディアコスモス

東日本大震災の追悼行事会場で黙とうをささげる須田裕司さん(右から2人目)と来場者ら=岐阜市司町、みんなの森ぎふメディアコスモス

 東日本大震災の被災地の復興を支援する催し「3・11復幸(こう)の日」が10日、岐阜市司町のみんなの森ぎふメディアコスモスで開かれた。地震が発生した午後2時46分に合わせて参加者が黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。

 宮城県石巻市出身で、自主避難先の恵那市で土産物店を営む須田裕司さん(67)が、石巻焼きそばの模擬店を出店。音楽ライブなどもあり、メディアコスモスの利用者に復興支援をアピールした。

 トークイベントも催され、津波で多くの友人らを失った須田さんは「皆が重荷を背負っているが、自分は岐阜で人の縁に恵まれて軽くなった。『もう8年』と『まだ8年』という思いがある」と複雑な心境を語った。

 また「岐阜で防災意識がある人は3割もいないように感じる」と警鐘を鳴らし、「平成時代、日本は災害の多さを思い知った。少しでもいいので、震災8年を機に防災について考え直してほしい」と呼び掛けた。

 催しは、岐阜市のNPO法人「コミュニティサポートスクエア」(杉浦陽之助理事長)が主催。同施設での開催は4回目で、模擬店の売り上げの一部を義援金に充てる。


カテゴリ: 社会