視線入力で意思伝える 肢体不自由児、授業で活用

2019年03月15日 08:41

視線入力に取り組む児童=美濃加茂市牧野、可茂特別支援学校

視線入力に取り組む児童=美濃加茂市牧野、可茂特別支援学校

 岐阜県美濃加茂市牧野の可茂特別支援学校は、意思伝達が思い通りにできない肢体不自由児の意思を客観的に理解しようと、眼球の動きをセンサーで読み取る「視線入力機器」を活用し、実践に取り組んでいる。県内での活用例はまだ少ないという。取り入れた同校ICT(情報通信技術)担当の松浦祐介教諭(42)は「興味の有無などが少し客観的に分かる」と手応えを話している。

 動作や発声が思い通りにできない状態にある児童生徒は、伝えたいことがあっても支援者に伝えることが難しいことが多い。「客観的に分かる方法はないか」と思案していたところ、ローコストの視線入力機器が開発されていることを知り、寄付金などを活用して昨年6月に機器を整備した。

 島根大総合理工学研究科の伊藤文人氏が開発した視線入力トレーニングソフトウエア「EyeMoT(アイモット)」を活用して実践。見つめると画面上の風船が割れたり、2枚の画像から正解を見つめると○が表示されたりする内容で、理解を促すため注視すると振動するクッションを抱えて実施。一通り終えると視線の動きが線で画面に示される。

 校内で約10人が体験し、授業で週に数回取り入れている児童もいる。教員の顔写真や好きなキャラクターを注視できるようになってきているという。

 松浦教諭は「今後は対象人数を広げ、支援者にも知らせていきたい」と意欲を示す。


カテゴリ: 教育