ブランド豚肉の種豚再生産に暗雲 山県で豚コレラ

2019年03月24日 07:39

豚コレラの発生を受け、埋却の穴が掘られる養豚場付近を防護服姿で歩く関係者=23日午後0時2分、山県市内

豚コレラの発生を受け、埋却の穴が掘られる養豚場付近を防護服姿で歩く関係者=23日午後0時2分、山県市内

 岐阜県山県市の養豚場で23日に家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染が確認され、殺処分に伴い、県の主要なブランド豚肉「ボーノポーク」の種豚15頭が失われた。県畜産研究所(美濃加茂市)が感染で約30頭を処分したのに次ぐ規模で、県内の種豚はピーク時の約70頭から20頭に減る見込み。県は今月、「15年間で80頭規模」に増やす再生産計画を打ち出したが、ブレーキがかかる事態となった。

 県は今月、山県市の養豚場が保有していた15頭を含む計35頭を使い、豚舎を緊急整備して最初の5年で10頭程度を増やす計画を明らかにした。だが、前提となる種豚の数が大幅に減った。

 発生養豚場と連携して4月から、後継の種豚を育てる取り組みにも着手する予定だっただけに、担当者は「大きな痛手」と肩を落とす。

 地元の関係者も影響を懸念する。山県市は2018年度、畜産などの振興を図る「農林畜産課」を新設。この養豚場が生産する「山県ボーノポーク」を市の特産品としてPRに力を入れ始めたところだった。三嶋克之課長は「早く収まってほしい」と願った。

 同市小倉の「てんこもり農産物直売所」では山県ボーノポークは人気商品。運営する「天湖森いじら」の佐野峰生会長は「あっさりして食べやすく、おいしい。出荷が止まったら残念だ」と話した。


カテゴリ: 社会