高齢者も家族も安心 岐阜市の高齢者施設に新機能自販機

2019年04月11日 08:27

飲み物にとろみが付けられる自動販売機を利用するお年寄り=岐阜市黒野、岐阜リハビリテーションホーム

飲み物にとろみが付けられる自動販売機を利用するお年寄り=岐阜市黒野、岐阜リハビリテーションホーム

 岐阜市黒野の介護老人保健施設「岐阜リハビリテーションホーム」は、物を飲み込む機能が低下した高齢者のために、飲み物に自動でとろみを付ける機能を備えたカップ式の自動販売機を今月から取り入れた。東海3県の施設での導入は初めて。利用者が家族らと共に安心してコーヒーブレークを楽しめるとあって、評判を呼んでいる。

 販売機は、三重県四日市市の栄養補助食品メーカー「ニュートリー」、自動販売機管理を手掛ける愛知県大府市の「アペックス」が共同開発。国内初の機能という「とろみボタン」を押すと、飲み物に医療機関で使われているとろみ剤が混ざる仕組みで、誤嚥(ごえん)のリスクを軽減する。

 個々の症状に合わせ、とろみの濃さを3段階で選べる。とろみボタンを押さないと通常の飲み物が出るため、嚥下(えんげ)障害のある人とない人が一緒に同じ飲み物を楽しめる。

 80代を中心に約90人が入所する同施設では、約20人にとろみ剤を手作業で一杯ずつ混ぜて飲み物を出している。販売機は施設の玄関近くに設置され、豆からひいたコーヒーの香りが漂う中、利用者らが一息ついていた。

 事務部の仲野里美課長は「施設には若い頃に喫茶店へ通った人も多い。より快適な生活空間の提供につながれば」と話している。


カテゴリ: くらし・文化 社会