県内企業10連休どうする... 前例のなく対応分かれる

2019年04月24日 09:27

チラシで10連休の対応を説明する行員=岐阜市神田町、十六銀行本店

チラシで10連休の対応を説明する行員=岐阜市神田町、十六銀行本店

 27日からの10連休で、県内の企業の対応が分かれている。百貨店やスーパーは連日営業し、物流や製造業は働き方改革に伴って大半を社員の休日に充てる。窓口の多くを休止する金融機関は、融資や給与振り込みなどの早めの手続きを呼び掛ける。

 小売業は、セールや人気催事で来店につなげようと必死だ。岐阜高島屋(岐阜市)は、「初夏の北海道展」を24日から5月7日まで開催。北海道展は大勢の来店が見込める年2回の人気催事で、来店客の増加を見込む。

 スーパーマーケットのバローは全店舗で連日営業する。担当者は「市場はほぼ開場し、生鮮品の調達状況は通常と変わらない」と説明。スポーツ用品のヒマラヤは「総額10億円値引き」と銘打った会員向けのセールを19日から始め、連休前の買い物需要を取り込む。

 金融機関の多くは、土日祝日の対応と同じだ。十六銀行は休日営業店舗6店のうち、4店舗が全日営業。大垣共立銀行は年中無休の「エブリデープラザ」の10店舗を営業する。OKBふれあい会館(岐阜市)内の県民ふれあい会館出張所は開館に合わせて休みなしで対応する。両行とも現金自動預払機(ATM)は通常通り稼働する。

 連休への対応窓口を設ける金融機関もある。日本政策金融公庫岐阜支店は、10連休の資金繰り対策特別相談窓口を設置する。ただ連休中は資金繰り対策の融資などの対応が難しいため、担当者は「早めに相談や手続きをしてほしい」と呼び掛ける。

 人手不足が深刻な物流業は、働き方改革に伴い、営業体制を見直す。西濃運輸は、幹線輸送を28、30日、5月6日の3日間のみに限定。4、5日は法人宛ての配達を見合わせ、個人宛ての配達指定のみ対応する。担当者は「3月から営業所でチラシを配布して周知を心掛けている」と業務の見直しに理解を求める。

 製造業は、多くの企業が工場の稼働を停止する。自動車部品関連企業は、トヨタ自動車の4月27日~5月5日の工場停止などに合わせて対応。業績好調な工作機械の和井田製作所(高山市)やプラスチック物流資材メーカーの三甲(瑞穂市)は、工場を止めて9連休とする。いずれも働き方改革の流れを受けた対応だ。

 一方、前例のない連休で生産活動の低下を不安視する声もある。瑞穂市の中小企業の経営者は、工場稼働を止めて8連休にしたが、生産日数が減ることで売り上げの減少を危惧する。「月1、2日分の稼働が損益分岐点を左右する。人手不足で設備をフル稼働できない上、機械を稼働できないのは大きな痛手」と本音を漏らしていた。


カテゴリ: 社会