豚の早期出荷を検討 豚コレラ対策で農相

2019年04月24日 07:24

 岐阜、愛知県で家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染が拡大している問題で、国が、養豚場の豚を通常より早く出荷する早期出荷や予防的殺処分を検討していることが23日、分かった。吉川貴盛農相が閣議後の記者会見で明らかにした。一方、豚へのワクチン接種は「最後の最後(の手段)」と述べた。

 吉川農相は「まずは飼養衛生管理基準の順守を徹底すること」と強調。その上で、「監視下にある農場の豚の早期出荷ができるかどうか。あるいは、予防的殺処分も考えられる」と語った。ワクチン接種は、こうした対策を講じても終息しない場合の最終手段との考えを示した。

 早期出荷や予防的殺処分は、感染の可能性がある家畜の数を減らして封じ込めを図る措置。豚コレラに感染した野生イノシシが確認されるなど感染リスクが高い地域の養豚場に限って実施するとみられる。予防的殺処分には家畜伝染病予防法の改正が必要となる。

 小里泰弘農林水産副大臣は同日、愛知県を訪れ、大村秀章知事と対応を話し合った。今後、両県と具体的な協議を進める。


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