高橋尚子さん「前向かないと」恩師・小出さん死去

2019年04月27日 07:41

努めて笑みを見せながら、恩師の故・小出義雄さんとの思い出を語る高橋尚子さん=26日午後1時30分、岐阜市長良福光、長良川競技場

努めて笑みを見せながら、恩師の故・小出義雄さんとの思い出を語る高橋尚子さん=26日午後1時30分、岐阜市長良福光、長良川競技場

 2000年のシドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんが26日、恩師・小出義雄さんが24日に亡くなってから初めて公の場に登場した。記者団の取材に応じ「遠いところにいかれてしまったんだと信じられない気持ち。監督からは『笑って送り出してくれよ』と言われたので、前を向いていかないといけない」と気丈に語った。

 数ある中から小出さんとの思い出に、練習の日々をあげた高橋さん。「(1999年、本番直前に棄権した)セルビアの世界陸上の後、一番つらかった時期に支えてもらった。今思えばすごい量の練習メニューだったが、あの時に頑張れた(翌年の五輪金メダルにつながった)のは、監督が示してくれた目標や励ましのおかげ」と感謝を込めた。

 生前、最後に面会したのは18日で「今月に入ってからも『令和も東京五輪も頑張るよ』と言っていたが、18日には(死因となった)肺炎を発症していた。『俺はもう駄目だ。だからお前は50(歳)になっても輝いてくれ』と最期まで気を遣ってもらった」と最後の思い出をひもといた。

 28日には「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン2019」(岐阜新聞社、岐阜放送など後援)が控える。「25日に監督にお会いし、なかなか前を向けなかったが、監督が願っているのはそういうことではない。気持ちを切り替え、みんなと一緒に笑顔で開催したい」と時折、目頭を押さえながら語った。


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