岩村奮闘、令和も人波 「半分、青い。」終わってもロケ地は残る

2019年05月06日 08:08

観光客でにぎわう岩村城下町=5日午後1時40分、恵那市岩村町

観光客でにぎわう岩村城下町=5日午後1時40分、恵那市岩村町

 昨年4月~9月に放送されたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」。昨年5月に6万人超のかつてない観光客数を記録したロケ地の岩村城下町(恵那市岩村町)は、今年のゴールデンウイークも勢いを保ち、好調な入り込みが続いている。ドラマで描かれた昭和にちなみ、住民や商店街関係者はドラマと同じ「昭和」がテーマのイベントを開催するなどして、世間に忘れられまいと奮闘を続けている。

 晴天に恵まれた5日、ロケ地だった岩村城下町のメイン通りには、昭和の名車やテレビゲーム、懐かしい自動販売機などが並んだ。昨年、ドラマの放送開始と同時に始まったイベント「ふくろうまつり」だ。「懐かしい」とゲームを楽しんだり、名車を眺めたりする人の姿も。イベントの発起人の一人、岩村町商店会会長の松浦史和さん(50)は「昨年と比べれば客の入りは減ったけど、以前と比べればかなりの人出。ドラマは終わったけど、町づくりは続く。『令和もいいけど、昭和もね』と呼び掛けたい」と話す。

 市観光交流課によると、岩村城下町の昨年の入り込みは、ドラマ放送スタートの4月に前年同月比3倍強の3万1千人を記録すると、行楽期の5月は4・5倍の6万798人を記録した。2018年度全体は3・8倍の47万人だった。本年度は、市観光協会岩村支部のあるふれあいの館の入り込み数は4月が前年同月比5割弱ほどだったが、晴天に恵まれた1~5日は「昨年には届かないが、例年の2、3倍の入り込み」(同支部)といい、今もロケ地のことを尋ねる電話があるという。

 市は、地元ゆかりの戦国武将明智光秀が主人公の2020年NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」へシフトしつつも、連ドラを通して一躍有名になった五平餅を切り口に岩村町のPRを続ける考えだ。同課の担当者は「ドラマは終わったが、ロケ地は残る。全てが終わったと思われないように知恵を絞りたい」と意気込む。

 ふくろうまつりは7、11月、来年3月にも開催する予定。昨夏から、日本料理店やクラフト、土産品店、カフェなど空き店舗への出店も続く。岩村町の観光に長く携わる市観光協会岩村支部理事の宮地喜義さん(47)は「『半分、青い。』のロケを境に、明らかに地域が変わった。この勢いを持続させるためにも、地域が活気づき、評判を呼び、観光客が訪れるという好循環をつくり出したい」と意欲を燃やす。


カテゴリ: くらし・文化