ランチ×アート×大型遊具 親子で笑顔になれるカフェ

2019年05月08日 08:40

こだわりの素材を使ったランチが楽しめる、おしゃれな雰囲気が漂うカフェ「Slow cafe HABILIS」=大垣市内原

こだわりの素材を使ったランチが楽しめる、おしゃれな雰囲気が漂うカフェ「Slow cafe HABILIS」=大垣市内原

 こだわりの素材を使ったランチが楽しめる、おしゃれな雰囲気が漂う岐阜県大垣市内原のカフェ「Slow cafe HABILIS」では、カップルや女性客らがのんびりとひとときを過ごす。カフェは昨年12月、障害のある子どもたちが通う放課後等デイサービスなどを運営するNPO法人はびりす(同所)が、法人名と同名の施設の隣に開設した。施設を利用する親子に気軽に楽しく通ってもらうきっかけをつくるとともに地域との交流の場にしたいとの思いから設けた場所で、口コミで訪れる人が増えている。

 同法人は「すべてのひとにはギフトがある」を掲げる。施設は旧国保関ケ原病院の作業療法士で、現在は同法人の代表理事を務める山口清明さん(45)らが2017年1月に開設した。山口さんは「ギフトはその人らしい味わいや個性」と話し、障害を減らす問題解決型から、なりたいと思う自分になる自己実現型の療育を目指す。「理想の自分になりたいと思い通ってもらうには、おしゃれで楽しそうな空間にブランディングしていく必要がある」と力を込め、常設のカフェは同病院にいた頃から思い描いていたという。

 ランチ(税込み千円)はカレーやパン、ジビエのソーセージなど西濃地域を中心にこだわりの食材を使ったワンプレート。他に同市の田中屋せんべい総本家のみそ入りせんべいが付く、揖斐郡揖斐川町春日のお茶、コーヒーもある。無農薬など健康志向の食材を用いているのも特徴だ。

 施設では大型遊具を使うなど、子どもたちがそれぞれに合ったリハビリテーションを受けている。他に障害のあるなしにかかわらず参加できる発達教室「はびりスイッチ」も開設し、体を動かしたりアートを楽しんだりするさまざまなプログラムが用意されている。施設の存在を知らずにカフェを訪れる客もいるが、時折聞こえる子どもたちの元気な声や、店内に飾られたアート作品が緩やかに双方をつないでいる。

 6月には、同市緑園に2店舗目の開設も予定。「障害をハンディではなくその人の味わいと捉え、自己実現型の療育が広がってほしい」という山口さんらの願いは、カフェを通して地域にじわりと浸透している。


カテゴリ: グルメ