難病「進行性核上性まひ」岐阜大病院が薬剤検証

2019年05月08日 08:19

進行性核上性まひの治験について説明する下畑享良教授=岐阜市柳戸、岐阜大

進行性核上性まひの治験について説明する下畑享良教授=岐阜市柳戸、岐阜大

 岐阜大病院(岐阜市柳戸)脳神経内科などの研究グループは、動作が遅くなったり、歩きにくさが出たりする指定難病「進行性核上性まひ」に、パーキンソン病で用いられる薬剤が効くかどうかを確かめる治験を始めた。

 進行性核上性まひは、歩く際に足を出しにくくなる「すくみ足」や、無表情、背面への転倒、眼球を上下に動かしにくくなる症状などが特徴。進行性で治療薬がなく、10年ほどで死に至る場合もあり、国内の患者数は約9千人と考えられている。医師の間でもあまり知られていないため、認知症と診断されることもあるという。

 治験に用いる薬剤は、パーキンソン病などの治療に用いる薬剤「塩酸トリヘキシフェニジル」。グループは2022年まで東名古屋病院(名古屋市)と連携し、同薬剤の効果を計32例で検証する。予備的な治験では、高い効果が確認できた例もあるという。

 研究責任者を務める下畑享良(たかよし)教授は「認知症やパーキンソン病と診断されている患者もいると思われる。脳神経内科医に相談してほしい」と話している。グループは、同病の疑いがある人の治験への参加を募集している。問い合わせは同病院脳神経内科、電話058(230)6000。


カテゴリ: 医療