かんぽの宿羽島、12月に終了 宿泊者数はピークの半分

2019年05月14日 09:30

日本郵政から年内での営業終了が発表されたかんぽの宿岐阜羽島=13日午後5時20分、羽島市桑原町午南

日本郵政から年内での営業終了が発表されたかんぽの宿岐阜羽島=13日午後5時20分、羽島市桑原町午南

 日本郵政が13日、年内での営業終了を発表した岐阜県羽島市桑原町午南の温泉宿泊施設「かんぽの宿岐阜羽島」。かんぽの宿としては、スポーツ施設を併設した全国唯一の施設ながら、宿泊者は団体客の減少などから近年はピーク時の半分近くにまで落ち込んでいた。

 同施設は1981年、市営の温泉施設に隣接する田園地帯に開業。収容人員は149人と同宿の中では平均的だが、敷地面積は約4万1千平方メートルと全国トップクラスで、体育館やテニスコートなどを完備。企業の研修や学校の合宿などで利用され、大規模な改装を終えた99年には宿泊者数が4万1千人を超えた。

 2007年の郵政民営化で簡易保険非加入者も利用対象に加わったが、団体客の減少や全客室が風呂のない和室でインバウンドを取り込めなかったことなどから、18年の宿泊者数は2万1千人にまで減っていた。

 藤井康雄総支配人は「元々、保険加入者の福祉施設との位置付けで、単体で利益を求めるものでもなかったが、民営化で変わった。本部がかんぽの宿の配置見直しに伴い設けたハードルを越えられなかった」と語る。従業員75人のうち70人は地元雇用で、3月に営業終了を知らせたという。

 市はテコンドー競技の全国大会を誘致し、同施設の体育館が会場となっている。市総合政策課は「情報収集に努め、今後の施設の利活用を含め検討していく」としている。


カテゴリ: 社会