地元愛、ラップで表現 思い出の地、友人思い歌詞に

2019年05月15日 08:39

自作の曲を披露するホットペッパーさん=岐阜市長良福光、長良川競技場

自作の曲を披露するホットペッパーさん=岐阜市長良福光、長良川競技場

 仲間や地元への思いをヒップホップ曲に乗せて歌うラッパーのHot Pepper(ホットペッパー)さん(18)=岐阜県可児市瀬田=が注目を集めている。先月に岐阜市の長良川競技場で開かれたサッカーJ2・FC岐阜の可児市ホームタウンデーでは、観衆を前に単独で曲を披露するなど、活動の幅を広げている。体を揺さぶるビートに乗せ、独特の韻を踏んでメッセージを伝える妙技で、生まれ育ったまちや友人たちへの深い思いを表現している。

 本名は大島隆義さん。中学時代、友人が聞いていたヒップホップ曲に触れたのが出合いで、「等身大のリアルな叫びを伝えるメッセージに引かれた」と話す。

 2016年から活動を本格化。地元の先輩ラッパーの協力で腕を上げ、名古屋市内で昨年8月に開かれた「BAZOOKA!!!第14回高校生ラップ選手権」に出場するなど実績を残した。同時にデビュー曲「KEEP GOING」も発表。東海各地のライブハウスなどでステージをこなし、県を代表する若手ラッパーの1人として活動する。

 強烈な地元愛を表現するヒップホップの伝統を受け、ホットペッパーさんのテーマも生まれ育った可児。「思い出の場所や仲間たちへの思い、今生きている10代でしか分からない思いを込めている」と語る。

 地元への思いを込めた曲作りが評価され、可児市の依頼で市ゆかりの戦国武将・明智光秀を取り上げた曲を手掛け、長良川競技場で開かれたイベントで披露した。「天下は三日で終わらせない おれら世代、いきおい止まらせない」といった歌詞の数々で、野望に燃えた光秀と、上昇の思いにたける自分の姿を重ねた。メッセージ性の強さに「不安で緊張した」と振り返るが、「普段ラップを聞かない人にも伝わった。いろいろな反響がありうれしかった」と満足そうに語る。

 今後の目標は「ヒット曲を作ること。可児の大きなホールでワンマンライブができれば地元を引っ張れる」と話す。地元でのトップアーティストを俗語で「フッドスター」と呼ぶという。ホットペッパーさんは「尊敬する先輩たちを追い掛け追い抜き、可児のフッドスターを目指す」と力を込める。


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