空宙博、ロシアの博物館と交流合意 古田知事や館長訪問

2019年05月15日 08:23

アルチューヒナ・ナターリア館長(右端)と友好提携に向けて意見交換する古田肇知事(左から3人目)ら=14日午後、ロシア・モスクワ市、市立宇宙飛行士博物館

アルチューヒナ・ナターリア館長(右端)と友好提携に向けて意見交換する古田肇知事(左から3人目)ら=14日午後、ロシア・モスクワ市、市立宇宙飛行士博物館

 訪ロ中の古田肇知事と岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(愛称・空宙(そら)博、岐阜県各務原市)の松井孝典館長は14日、モスクワにある市立宇宙飛行士博物館を訪れ、アルチューヒナ・ナターリア館長と交流事業の実施などで合意した。今後、友好提携の締結を視野に、展示物や人材の交流などの事業を重ねていく。

 同博物館はロシア有数の宇宙関連施設で、年間約60万人が訪れる。宇宙船ソユーズや帰還カプセルの実物、かつて犬を宇宙に送ったカプセルや帰還した犬の剥製など、展示物は3千点、収蔵品は10万点に上り、米国の月面探査などを含め世界の宇宙開発史をたどることができる。

 館内を視察した後、関係者が面談。アルチューヒナ館長は「まず子どもの宇宙教育に向け、スタッフの人材育成について意見交換や協力を始めよう」と提案。宇宙飛行士を巻き込んだ子ども同士の交流にも意欲を示し、松井館長や古田知事も空宙博で行っている教育事業などを紹介、協力を誓った。

 モスクワ側から展示物の提供を受ける案も出ており、今後も具体的な連携に向けて協議を重ねていく。松井館長は「現物に触れられる展示が多く、うらやましい。(空宙博から)興味を持たれた物を貸し出すなど、協力を拡大したい」と意欲。古田知事も「(宇宙開発は)人類共通の挑戦。夢と希望を子どもたちに伝えたい」と話した。

 面談後には、松井館長が職員に向けて空宙博の概要を説明する講話を行い、連携の意義を強調した。

 空宙博はこれまで米国のスミソニアン航空宇宙博物館、フランスのル・ブルジェ航空宇宙博物館と友好協定を締結。ロシアとの連携が進めば、空宙博の国際的な評価はさらに高まるとみられる。


カテゴリ: 政治・行政