笠置峡、海外PR加速 ボートの五輪事前キャンプ誘致

2019年05月17日 08:29

  • 恵那市が事前キャンプ地の練習場としてPRしている笠置峡 
  • 笠置峡を視察するポーランドのカヌーナショナルチーム関係者ら=いずれも恵那市笠置町 

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、岐阜県恵那市がボート、カヌー競技の事前キャンプ地に名乗りを上げている。練習場は木曽川のダム湖、笠置峡。山に囲まれていることから風の影響を受けにくく、湖面が比較的穏やかな点をアピールする。出艇用スロープなど施設も整備。誘致活動をきっかけに、欧州の強豪国から高い評価を得ている。

 笠置峡は笠置、長島町境にあり、市街地から車で約30分。下流数百メートルに関西電力の管理する笠置ダムがある。市教育委員会スポーツ課によると、「水面が穏やか」「橋脚がなく安全」「7キロ連続してこげる」の3点が特に利点という。多少の蛇行はあるものの、満水時には1500~1800メートル、ダムの放水で水位が下がっても千メートルの直線コースを確保できるという。

 5年ほど前から地元の総合クラブがボート、カヌーの練習場として利用を始め、関係者の間で注目度が高まった。市と市観光協会、恵那商工会議所、市体育連盟は16年、事前キャンプ地誘致恵那市協議会を結成。18年9月には、ボートの世界選手権ブルガリア大会にブースを初めて出展し、売り込んだ。

 同大会でのPR活動が縁で笠置峡に関心を示しているのが、東欧の強豪ポーランドのカヌーチーム。4月29日にはカヌー連盟幹部とコーチら3人が、恵那高校ボート部OBの岩畔道徳・明治安田生命ボート部長の案内で視察した。同行した市教委スポーツ課の担当者によると、スタッフの1人から「エクセレント(素晴らしい)」という言葉をもらったという。「かなりの好感触。数カ月内には返事がもらえるはず」と期待する。

 市は受け入れ環境の整備に力を入れる。18年度には操船場、出艇用スロープ、屋外トイレを1590万円かけて設置。4月28日にはボートの香港ナショナルチームを招き、開所式を開いた。

 担当者は「事前キャンプ地を誘致することで、国際的にも名が通る。いずれ、ウオータースポーツの人気スポットとなり、地域を活性化する拠点となれば」と五輪後の姿を描く。


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