生産再開一日も早く 瑞浪ボーノポーク「再び食卓に」

2019年05月20日 08:53

ボーノポークを使ったチャーシュー丼を購入する来場者=19日午前11時、瑞浪市役所駐車場

ボーノポークを使ったチャーシュー丼を購入する来場者=19日午前11時、瑞浪市役所駐車場

 ブランド豚肉を使った料理を提供する「ボーノポーク祭り」が19日、岐阜県瑞浪市役所駐車場で開かれた。市特産の「瑞浪ボーノポーク」は家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の影響で生産が停止している中、代わりに県内他地域産のボーノポークを使用。主催した瑞浪ボーノポークPR委員会の委員で、瑞浪ボーノポーク生産振興協議会長の早瀬敦史さん(59)は「一日も早く瑞浪ボーノポークを皆さんの食卓に届けるのが私たちの責任」と生産の早期再開を誓う。

 3カ月前の今年2月19日、同市で瑞浪ボーノポークを飼育していた養豚場で豚コレラが発生した。発生後約1週間で豚肉の流通が止まり、関係者には落胆が広がった。

 ボーノポーク祭りは中止も検討された。早瀬さんは「今の状況でイベントを開くのは不謹慎という考えもあった。だが市民から応援の声が多く届いている」と開催を決断した経緯を説明する。

 イベントでは、市内外から訪れた来場者が、肉うどんやチャーシュー丼などを求めて行列を作った。その光景を見た早瀬さんは「感謝の一言に尽きる。市民の間に食肉文化が醸成され、(豚コレラの)風評被害の影響は感じない」と表情を緩めた。

 早瀬さんは豚コレラの感染を拡大させないため、豚へのワクチン接種に賛成する。国は接種に否定的だが、「どこの養豚場も再感染を怖がっているのが現状で、再開する勇気が出ない」と必要性を指摘。「生産から販売まで複数の業者が関係している。養豚場だけを見て支援するのが果たして良いことなのか」とも語り、業界全体への対策を求めた。

 現在、同市の養豚場は営業再開に向けて防疫対策を進めているという。「瑞浪を豚で日本一の市にしたい。養豚場経営者を含め瑞浪ボーノポークの関係者はみんな同じ思い」と力を込めた。


カテゴリ: 社会 経済