揖斐川町、喜びに沸く 西国三十三所が日本遺産に

2019年05月21日 07:48

  • 西国三十三所満願霊場の谷汲山華厳寺。日本遺産の構成文化財に挙げられた=20日午後4時6分、揖斐郡揖斐川町谷汲徳積 
  • 西国三十三所の巡礼を終え、関係者と写真に収まるいのりちゃん。地道なPR活動が実を結んだ=昨年10月、揖斐郡揖斐川町谷汲徳積、谷汲山華厳寺 

 文化庁は20日、地域の有形・無形の文化財をテーマでまとめ、魅力を発信する「日本遺産」に21道府県の16件を新たに認定した。岐阜県関係では、揖斐郡揖斐川町など7府県24市町村が申請した「1300年つづく日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~」が認定を受けた。第5弾の認定で、日本遺産は計83件となった。

 日本遺産の仲間入りを果たした同町では、谷汲のマスコットキャラクターが33寺院を巡ったり、各寺院お薦めのスイーツなどを販売する物産展を開くなど、地道なPR活動を展開しており、取り組みが実を結び、町は喜びに沸いている。

 2017年1月、7府県33の寺院でつくる札所会と各自治体などが西国巡礼地域連携協議会を設立。同年秋に日本遺産登録を申請したが、認定されなかった。18年9月には、町や同寺などでつくる西国三十三所「谷汲山華厳寺」日本遺産登録推進協議会を発足。会議の中で挙がった物産展を、昨秋と今春に開き、各寺院が薦めるせんべいやまんじゅうなどを販売した。

 また、白装束に笠とつえを手にした「巡礼スタイル」が目を引く同町谷汲のマスコットキャラクター「いのりちゃん」も活用。谷汲観光協会が17年11月にスタートさせた「いのりちゃん西国巡礼の旅」では、着ぐるみがロープウエーや船に乗り、千段を超える階段も登るなど33寺院を約1年かけて巡り終え、PR役を務め上げた。

 富田和弘町長は「町だけでなく西濃地域としてもうれしいニュース。今後はどうまちづくりに生かすかが課題になってくる」と話した。同協会の梅田正文会長(69)は「登録されて終わりではなくこれからが勝負。これを契機にインバウンドを呼び込みたい」と意気込み、「いのりちゃんグッズも充実させ、来てくれた人を地域全体でもてなしたい」と次を見据えた。


カテゴリ: くらし・文化 社会