イノシシ抗体陽性率が上昇 豚コレラワクチン効果

2019年05月29日 08:07

 岐阜、愛知県で家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染が拡大している問題で、農林水産省は28日、感染拡大の要因とされる野生イノシシに散布した経口ワクチンの効果を検証する初会議を開いた。散布エリア内で捕獲した野生イノシシの抗体陽性率が上昇し、一定の効果があったとした。一方、岐阜県では野生イノシシの感染が広がっており、近隣県と連携した対策についても検討していくとした。

 ワクチン散布は、3月下旬から5月中旬にかけ、岐阜、愛知県でそれぞれ2回に分けて実施。岐阜県は1回目に600カ所、2回目に937カ所、愛知県では1回目に60カ所、2回目に84カ所でワクチン入りの餌を設置した。

 農水省によると、散布エリア内で捕獲したイノシシの抗体陽性率を散布前後で比較すると、岐阜県で40%から62%、愛知県で50%から70%に増加した。ただし、ワクチン由来による抗体なのかは今後も注視していく必要があるという。

 一方、岐阜県では、感染イノシシが見つかる範囲が広がっており、夏期(7~9月)以降のワクチン散布ではエリアを拡大する方針。長野や三重、滋賀県境近くでも確認されているため、近隣県ともワクチン散布を含めた対策を協議していくという。


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