銀幕に懐かしき柳ケ瀬 解体前の高島屋南商店街が舞台

2019年05月30日 08:21

映画「地元ピース!・柳ケ瀬ダンジョン」の一場面。高島屋南商店街の懐かしい町並みが映る

映画「地元ピース!・柳ケ瀬ダンジョン」の一場面。高島屋南商店街の懐かしい町並みが映る

 高層ビルを建設する再開発事業が進む岐阜市柳ケ瀬地区の高島屋南商店街を舞台にした映画「柳ケ瀬ダンジョン」が完成し、試写会が6月9日午後1時から、同市日ノ出町の岐阜シネックスで行われる。建物の解体着工前の昨年4月に撮影され、懐かしい商店街の風景が随所に登場する。「宝物として残せたら」。商店主らの思いもこもる。

 映画監督木場(こば)明義さん(45)=東京都=が、地方都市を舞台にした短編3本で構成するオムニバス映画「地元ピース!」の1編として製作。木場監督は「昭和の雰囲気を残し、異世界にタイムスリップしたような独特の魅力を感じた。再開発前の姿を映像に残したいと思った」と話す。

 映画は、主人公の女性が商店街で不思議な扉を見つけ、そこから奇妙な世界を体験するSF作品。一昨年秋から昨年春まで高島屋南商店街の路上で一人芝居を続けていた女優もりとみ舞さん(36)=岐阜市=が主人公を演じた。「路上芝居を通して商店街の皆さんとつながりが持てた。ここで暮らしてきた人たちに喜んでもらえる映画になっていたらうれしい」と語る。

 再開発事業では、地上35階建ての高層ビルが2022年9月に完成する予定。既存建物の解体は既に始まっており、秋ごろまでに終えるという。

 映画にはかつての商店街が映り、食堂の大福屋、いしぐれ珈琲(いずれも柳ケ瀬商店街で移転営業中)などが登場する。商店主らもエキストラ出演した。大福屋の店主で、高島屋南商店街振興組合理事長の福井雅一さん(60)は「これから再生していく町だが、忘れてはいけないものもある。宝物として残せたらという気持ちで撮影に参加した」と振り返る。

 試写会では、栃木県壬生町と仙台市をロケ地にした2本の短編作品も合わせて上映。もりとみさんや木場監督らの舞台あいさつもある。入場料は千円。問い合わせは岐阜シネックス、電話058(264)7151。


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