養豚場の防疫再徹底 豚コレラで農水省対策本部

2019年06月07日 08:24

 岐阜、愛知県で家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染が拡大している問題で、農林水産省の防疫対策本部は6日開き、今後の対応を協議した。養豚場へのウイルス侵入防止策を強化し、飼養衛生管理基準が厳守されているかどうかを国と県、農家が継続して確認していく方針を示した。

 5日には山県市の養豚場で新たに豚コレラの感染を確認。昨年9月以降、殺処分した豚の頭数は10万頭を超えた。

 国などはこれまで、養豚場に立ち入り、飼養衛生管理基準の順守状況を確かめ、不十分な点を改善指導してきた。しかしその後、改善措置が継続されず、豚コレラが発生したケースもあり、再徹底する必要があると判断したという。

 早期出荷については、農家の合意が得られ次第、確実に実行することも改めて確認。岐阜県では、発生農家を含めて約30戸を対象に説明し、3分の1程度が早期出荷に応じる意向を示したという。ただ、早期出荷後の経営を不安視する農家も多く、引き続き協議を進める。

 また、感染拡大の要因とされる野生イノシシ対策として長野や三重、滋賀、福井県とも連携していくことや、周辺国で発生が相次ぐアフリカ豚コレラの侵入防止対策の強化も決めた。

 吉川貴盛農相は「情報共有をしっかりとし、終息に向けて一丸となって取り組んでいく」と強調した。


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