女性警官活躍もっと 県警チーム、意識改革本腰

2019年06月11日 07:57

女性経営者を囲み、活発に意見交換する「県警女性プロジェクトチーム」のメンバー=県警本部

女性経営者を囲み、活発に意見交換する「県警女性プロジェクトチーム」のメンバー=県警本部

 「女性活躍」の推進が各企業で取り組まれる中、これまで"男性社会"とされてきた警察組織でも、女性の輝ける職場づくりが進められている。岐阜県警は本年度、女性警察官らでつくる「県警女性プロジェクトチーム」を中心に女性のキャリアアップや育成などに取り組んでいる。県警警務課は「男性も含めた組織全体の意識改革を進めていく」と意気込んでいる。

 「家庭でいいお母さんでいられるからこそ、いい仕事ができる」。5月に県警本部で開かれた研修会で、幹部や女性警察官ら114人が女性経営者の言葉に耳を傾けた。講師を務めた自動制御盤など製造のフジイ(美濃加茂市)の金森薫社長は、自社の独自の取り組みを紹介しながら女性社員が抱える家庭の悩みを職場全体で支える必要性を語った。講演後には、金森さんを囲んだ意見交換会も開かれた。

 プロジェクトチームは2013年に16人で発足。これまでにメンバーの意見や要望をもとに▽女性専用のインターネット掲示板の開設▽育休からの職場復帰を支援するプログラムの実施▽新任警察官に指導役となる先輩警察官を配置するメンター制度の導入-など、仕事と家庭の両立ができる職場環境づくりを進めてきた。本年度は、より幅広い女性の声を集めようと、県内各署から新たに20人の若手女性警察官をメンバーに加えた。

 チームリーダーで県警少年課の兼松千香子課長補佐(53)は、捜査1課時代に仕事と子育てとの両立に苦労した経験を持つ。「夜間の急な出動も多く、母の助けなしでは警察官を続けられなかった」と振り返る。その後、3年間の育休が認められるなど制度が充実したこともあり、「結婚や出産を理由に辞める人は減ってきた」と喜ぶ。一方、仕事に慣れてキャリアアップを目指す年齢と育児期が重なる点など次の課題を挙げる。「(仕事か育児かの)どちらかをあきらめなくてもよいよう男性に理解を求めながらサポート体制をさらに充実させたい」と意欲を語り、今後も外部講師を招いた研修などを積極的に開く計画だ。

 県警警務課によると、4月1日時点の女性警察官は約270人(全体比9・1%)。県警は2011年から段階的に女性警察官の採用を増やし、21年までに全体比10%を目標に掲げている。


カテゴリ: 社会