高山に豚コレラ感染イノシシ 県内25市町村目

2019年06月12日 08:03

 岐阜県は11日、高山市で初めて家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した野生イノシシが見つかったと発表した。これまで野生イノシシの感染が確認された地域の最も北だった郡上市明宝から、さらに北に広がった。

 ウイルスを媒介しているとされるイノシシ向けの経口ワクチンの散布は、7月に3回目の実施を控えている。高山市は散布地域に入っておらず、県は作業計画の見直しを検討する。

 県によると、同市荘川町一色の山中で6日、近くの別荘の住民がイノシシの死骸を発見し、市に通報した。郡上市明宝から約15キロ離れた地点で、県は「山続きに感染が広がったのだろう」と説明する。

 高山市内には県内最大の約3万頭を飼育する養豚場のほか、約2300頭と約500頭を飼う養豚場もあり、市内での野生イノシシの感染確認に養豚農家や県は警戒を強める。県養豚協会の吉野毅会長は「異常な広がり方で驚いている。もっと深くに入り込んでいるかもしれない」と話した。

 他に中津川、関、瑞浪など9市町で見つかった14頭も新たに感染が判明し、県内で感染が確認された野生イノシシは25市町村で計577頭となった。

 岐阜市で昨年9月に豚コレラが確認されて以降、野生イノシシの感染も拡大している。監視を強めるために感染したイノシシの発見地点の半径10キロ圏内に設定する「調査対象区域」は愛知、長野、三重、福井の4県の一部にもかかった。今月7日には養老郡養老町の三重県境に近い場所で見つかったイノシシに感染が判明し、同県内の養豚場1施設が監視対象となっている。


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