加子母の明治座と白川町の東座連携 地歌舞伎の道具展示

2019年06月15日 08:23

地歌舞伎小屋への来場を呼び掛ける嶋田佑紀さん(左)と洲崎由彩さん=中津川市加子母、かしも明治座

地歌舞伎小屋への来場を呼び掛ける嶋田佑紀さん(左)と洲崎由彩さん=中津川市加子母、かしも明治座

 地歌舞伎の道具にスポットライトを当てた第2回明治座アートトリエンナーレが15日、岐阜県中津川市加子母の芝居小屋・かしも明治座(県重要有形民俗文化財)で開幕する。今回は加茂郡白川町黒川の芝居小屋・東座とも連携し、地歌舞伎の古今を紹介する「ここんとこ展」を開催。企画した中津川市の地域おこし協力隊の洲崎由彩さん(27)=広島市出身=は「加子母がアート活動の盛んな地域だったことが知ってもらえると思う」と期待する。

 2016年にあった最初の明治座アートトリエンナーレは著名な芸術家を招いて現代アートを紹介した。今回は、大学3年時から加子母地歌舞伎に携わる洲崎さんが明治座に残された舞台装置などの道具にアート性を感じ、趣向を変えた。協力隊の同期で白川町地域おこし協力隊の嶋田佑紀さん(27)=さいたま市出身=にも声を掛け、二つの芝居小屋を同時に回る企画を打ち出した。

 明治座では7月7日まで、地元の住民が作った舞台装置やふすま、背景幕のほか、明治期の大工道具や明治座にゆかりのあるもの計約200点を展示。倉庫に眠ったまま所在が分からなくなった浦島太郎を描いた幕もお目見え。館長の加藤周策さん(74)は「小学生の頃に見たきり。うれしいね」と懐かしむ。

 東座では今月30日まで、嶋田さんが、東座で長く演じられる「寿曽我対面(ことぶきそがたいめん)」の様子をイラストで描いたパネル展を開催。おひねりを作って投げるワークショップを行うほか、16日夜には地元で活動するアーティストらによるライブパフォーマンスを行い、東座の新たな活用法を表現する。

 今年は明治座が創建125周年、東座が創建130周年の節目。嶋田さんは「今まで東座の内部をじっくり見る機会はなかったと思うので、東座の魅力を感じてほしい」、洲崎さんは「初めて来た時から道具の数に驚いた。地元の人はもちろん、地歌舞伎を知らない多くの人にも見てもらいたい」と話す。

 両会場とも入場無料。月曜日休館。会期中はバターナイフづくりのワークショップ(体験料1500円)を開催。問い合わせはかしも明治座、電話0573(79)3611、東座のイベント実行委員会事務局、電話0574(77)1488。


カテゴリ: くらし・文化