中国400キロランへ闘志 TJAR覇者・垣内さん

2019年06月23日 08:28

ウルトラゴビ出場への意気込みを語る垣内康介さん=高山市上岡本町、柏木工

ウルトラゴビ出場への意気込みを語る垣内康介さん=高山市上岡本町、柏木工

 富山湾(富山県)から日本アルプスを縦断し駿河湾(静岡県)まで走る日本一過酷な山岳レース「TJAR(トランスジャパンアルプスレース)」の昨年覇者で、柏木工(岐阜県高山市上岡本町)社員の垣内(かいとう)康介さん(40)=同市国府町瓜巣=が、8月に中国のチベット高原を400キロ駆ける超長距離レース「ウルトラゴビ2019」に出場する。新たな挑戦を前に「わくわくする」と期待に胸を躍らせている。

 大会ホームページなどによると、ウルトラゴビは2015年から毎年開催。今大会は装備チェックなどを含めて8月7日から15日まで。レース自体は約1週間で制限時間が147時間。人がほぼ住まない荒野を、衛星利用測位システム(GPS)を使ってルートを考えながら走る。コースはおおむね標高2500~4千メートルの高地で酸素が薄く、日中気温25度、夜は氷点下15度と寒暖差が激しい。

 「砂漠やジャングルなどめったに行けない辺境の地に憧れがあった」と垣内さん。知人のトレイルランナー岩崎努さん(大阪府)を通じてエントリーした。

 レースに向けて「高地順応を高めたい」と毎週末、日本アルプスを縦走するなど練習を積む。食料や水、寝袋など荷物の重さは約10キロを想定。「エネルギーが切れると低体温症の危険もある。ずっと食べながら走るレースになると思う」。さらに「睡眠は多くて1日2時間取れるかどうか」と極限の戦いを覚悟する。

 普段は家具メーカー柏木工で家具を製造する。今回の挑戦には会社の後押しもあった。有給休暇が認められ、飛行機代などの支援を受けた。「温かく送り出してもらえる」と感謝する。

 中国での大会にはレース以外の苦労もある。前年までのコースはゴビ砂漠付近だったが突然、チベット高原に変更された上、開催も約3カ月前倒しされた。垣内さんは「初採用のコースで情報が少ない」と不安を口にしながら「どうなるかはぶっつけ本番」と持ち前の明るさで笑い飛ばす。

 世界中から"超人"約50人が参戦するウルトラゴビ。垣内さんは「目標は完走」と掲げ、「どんな景色が見られるか楽しみ」と話している。


カテゴリ: 社会

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