中3死亡、いじめ認める 岐阜市教委

2019年07月06日 08:27

男子生徒へのいじめを認識できなかったとして謝罪する早川三根夫岐阜市教育長(右から2人目)ら=5日午後3時1分、岐阜市役所

男子生徒へのいじめを認識できなかったとして謝罪する早川三根夫岐阜市教育長(右から2人目)ら=5日午後3時1分、岐阜市役所

 岐阜市の市立中学校3年の男子生徒(14)が市内のマンションから転落死したとみられる問題で、市教育委員会は5日会見し、校内で男子生徒へのいじめがあったことを認めた。30代の男性担任教諭が同級生の女子生徒から渡された、男子生徒へのいじめがあることを訴えるメモを紛失したことや、4日以降に同級生から男子生徒へのいじめに関する情報が相次いでいることも明らかにした。市教委は週明けから第三者委員会による調査を行い、年内に報告書をまとめる。

 会見で早川三根夫教育長は「いじめがあったとの認識を持って原因究明を進める。お詫び申し上げる」と謝罪した。県警の捜査関係者によると、男子生徒の自宅から、いじめを受けていたことを示唆する生徒の別のメモが見つかった。

 市教委によると、女子生徒のメモは、別の男子生徒2人から給食で食べ物を押しつけられたトラブルのほか、所持品を隠されるなどのいじめの内容が記されていた。「『大丈夫』と聞いたら『嫌だ。やめてほしい』と言っていた」との内容もあった。5月31日に女子生徒が生活ノートに挟んで担任に提出した。

 担任は2人の男子生徒に指導したが、亡くなった男子生徒との面談でいじめを受けている認識が本人になかったことから、いじめではないと判断し、校長ら管理職と情報共有することなく、メモをシュレッダーで廃棄した可能性があるという。こうした行為について市教委は「担任は隠蔽(いんぺい)したのではなく、(問題を)軽く考えていた」と釈明した。


カテゴリ: 事件・事故 社会