いじめ「学校対応ミス」 全校長で問題共有

2019年07月11日 08:20

臨時校長会で、早川三根夫教育長からいじめ問題を解決する体制を見直すよう指示を受ける校長ら=10日午後1時31分、岐阜市芥見南山、市教育研究所

臨時校長会で、早川三根夫教育長からいじめ問題を解決する体制を見直すよう指示を受ける校長ら=10日午後1時31分、岐阜市芥見南山、市教育研究所

 岐阜市の市立中学校3年の男子生徒(14)がマンションから転落死し、自宅からいじめを示唆するメモが見つかった問題を受けて、市教育委員会は10日、臨時の校長会を開いた。早川三根夫教育長は「(いじめを)止めるチャンスは何度もあったが、ことごとく見過ごしてしまっていた。対応が間違っていた」と学校の対応のミスを認めた。その上で、校長を中心にいじめ問題を解決する指導体制を敷くことなど、各校に見直しを指示した。

 校長会には小中学校などの校長ら約70人が出席。冒頭、約1分間黙とうをささげた。今回の問題では、男子生徒がいじめられていることを訴えるメモを同級生が担任に渡したが、情報は管理職まで共有されなかった。いじめ防止対策推進法に基づいて男子生徒の学校が策定していた「いじめ防止基本方針」について、早川教育長は「機能していなかったと言わざるを得ない」と述べた。各校が策定している基本方針を機能させるため、より具体的な対応策を盛り込むなどの見直しを校長らに求めた。

 学校として組織的に対応できなかった点にも触れ、2018年度の市立小中学校のいじめ認知件数が1376件で、うち校長と教頭の指導した件数が217件と低かったことを指摘。校長を中心とした指導体制を敷くとともに、いじめ問題を解決するための学校内の行動を図式化するフローチャートを各校で作ることを指示した。

 いじめを早期発見するために行っている定期アンケートで、亡くなった男子生徒が「いじめはない」と回答していたことから、アンケートやいじめ対策が形骸化しているとして、校長らに対応を見直すことも求めた。


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