「うり坊」感染危惧 豚コレラ拡大防止へワクチン再散布

2019年07月12日 08:18

子どもを引き連れて山林に姿を見せた野生イノシシ=今月7日、揖斐郡内(無人カメラ撮影)

子どもを引き連れて山林に姿を見せた野生イノシシ=今月7日、揖斐郡内(無人カメラ撮影)

 豚コレラが岐阜県内や隣接県の野生イノシシに広がる中、揖斐郡内の集落に近い山林で、複数の子どもを引き連れて歩く姿を今月初旬、本紙の無人カメラが捉えた。

 「今は出産のピークを過ぎて新規参入個体、いわゆる『うり坊』たちが出始める時期。母から子どもへの感染を危惧しないといけない」と県豚コレラ有識者会議委員を務める宇都宮大・雑草と里山の科学教育研究センターの小寺祐二准教授(野生動物管理学)は指摘する。

 同時に、1年前の子が親の行動圏から離れる時期にも当たるといい、「どれぐらいの距離を取って分散していくかは未知数。感染拡大の速度を遅らせるため、この時期の経口ワクチン散布は意味がある」と話している。

 豚コレラは、野生イノシシなどを介して養豚場に広がったとみられている。野生イノシシの感染は11日までに県内で713頭が確認され、隣接する愛知、三重、福井県でも見つかっている。感染拡大を防ぐため県は12~16日、飛騨地域などを加えた29市町村で第2期分として3万6千個の経口ワクチンを散布する。


カテゴリ: 社会