「ずっと同じ話」生産者怒り 豚コレラ農水省説明会

2019年07月12日 08:15

 岐阜県内などで家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染が広がっている問題で、農林水産省は11日、県内の生産者や流通業者に向け、早期出荷の説明会を岐阜市内で開いた。今月2日に発表した流通業者向けの補償について説明はあったが、出席者からは「具体的な中身がない」「求めていることと違う」などと戸惑いや憤りの声が相次いだ。

 説明会は非公開で、午前に流通業者、午後に生産者の代表者が出席。農水省の山本実豚コレラ対策チーム長が流通業者向けの支援内容や12日から始まるイノシシ向けの第2期経口ワクチン散布について説明した。

 出席した中濃ミート事業協同組合(関市)の早瀬敦史理事長は「(流通業者の窮状に)一定の理解は示してくれたが、支援の具体的な説明はなく、こちらの求めには『無理』ばかり」と不満をあらわにした。

 生産者向けの話を聞いた各務原市の養豚農家の阿部浩明さんも「これまで3、4回の説明会があったが、ずっと同じ話で中身がない。私たちの要望は豚へのワクチン接種だけ」とため息。別の出席者は、農水省が近く早期出荷の要綱を示すとしていることから「その前に説明をしたという事実が欲しかっただけだろう」と冷ややかに語った。

 県内では昨年9月から計20施設で感染が確認され、殺処分頭数はおよそ5万7千頭、県内の飼育頭数の約48%と半数近くに上っている。


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