7・15豪雨から9年 可児市で犠牲者追悼

2019年07月16日 20:00

 岐阜県可児市で1人が死亡、2人が行方不明となった2010年の「7・15豪雨災害」から丸9年の15日、同市土田の可児川で犠牲者を悼む市民の集いが開かれ、遺族や関係者ら約30人が川に花を流し、静かに手を合わせた。

 災害は、可児川の氾濫で市道のアンダーパスが水没し、通りかかった車が流されるなどした。犠牲者追悼だけでなく、後世に伝えて防災意識を高めようと、有志でつくる実行委員会が災害の翌年から開いている。

 アンダーパス近くに建てられたブロンズ像「自然と人との共生のモニュメント『丘』」に参加者が献花したほか、近くの可児川河岸から花を流した。

 妻の由里さん=当時(46)=が行方不明になった細田昭彦さん(57)=長野県飯田市=は「今でも忘れられず、可児が好きだった妻がいない寂しさは続く。行政だけでなく、個人で命を守る心構えを忘れず、二度と悲しいことを繰り返さないようにしてほしい」と語った。冨田成輝市長は「防げた災害で、行政責任者として申し訳ない思いでいっぱい。二度とないように可能な限りを尽くす」と話した。

 また、早朝には冨田市長らがモニュメントや周辺の清掃を行い、黙とうをささげて防災対策の確実な実行を誓った。


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