県内アニメ聖地悲痛 京アニ火災「言葉みつからない」

2019年07月19日 08:36

 アニメ制作会社「京都アニメーション」は、岐阜県大垣市出身の漫画家大今良時さんの人気漫画「聲(こえ)の形」のアニメ映画や、高山市出身の作家米澤穂信さんの小説が原作となったテレビアニメ「氷菓」も手掛けていた。両市では、ゆかりの地を訪れる「聖地巡礼」を観光振興に生かす取り組みを進めており、関係者から「まさか」「掛ける言葉がみつからない」との声が上がった。

 「聲の形」の舞台のモデルとなった大垣市は、登場人物をあしらった婚姻届と出生届を作成したほか、観光プロモーションに活用。小川敏市長は「まさか、という思い。大垣を全国にアピールする素晴らしい映画を制作してくれた皆さんがこのような事件に遭われ、心が痛む」と語った。

 大垣観光協会はアニメ映画制作時、同社スタッフを案内した。担当者は「スタッフの皆さんに掛ける言葉が見つからない。とにかく残念。亡くなられた方のご冥福を祈るだけ」と言葉少なだった。

 「氷菓」では、高山市の斐太高校や市図書館「煥章館」、飛騨一宮水無神社の「飛騨生きびな祭」などがモデルになり、同市はアニメツーリズム協会の「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018、19年版)」に選ばれた。有志でつくる高山「氷菓」応援委員会の発起人小鳥英介さん(35)は「痛ましい事件。悲しいし心の整理がつかない」と話した。


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