妻が見た半生たどる 12月に千畝氏の朗読劇

2019年07月28日 08:57

指導を受けながら朗読劇の練習に励む出演者たち=八百津町伊岐津志、錦津コミュニティーセンターきらり

指導を受けながら朗読劇の練習に励む出演者たち=八百津町伊岐津志、錦津コミュニティーセンターきらり

 第2次世界大戦中に"命のビザ"を発給し、多くのユダヤ人の命を救った外交官・杉原千畝(ちうね)氏の半生を描く朗読劇「千畝と幸子 命のビザ」が12月14日、千畝氏の出身地、岐阜県八百津町八百津の町ファミリーセンターで開かれる。2017年から開かれているが、今回は地元住民が出演者の中心となり、小学生も初めて参加する。各世代の朗読による多彩な表現で、千畝氏の姿と引き継がれる人道の精神を伝える。

 可児市の朗読サークル「夏の会」(武馬美恵子代表)が構成した作品で、千畝氏の妻、故幸子さんの視点で戦争に翻弄(ほんろう)された半生をたどる。地元ボランティアグループ「きらりの会」と定期的に町内で公演しているが、今回はきらりの会や地元住民の出演が中心となる。

 同町伊岐津志の錦津コミュニティーセンターきらりでこのほど、出演者が初めての顔合わせ、通し稽古をした。武馬さんが「間の取り方で伝わり方が変わる」「自分以外のパートも読んで心を一つにしてほしい」などと指導すると、出演者は熱心にメモを取ったり、質問をしたりしていた。

 錦津小6年の児童は「気持ちを込めて読むことが楽しかった。千畝さんと幸子さんのことをもっと八百津の皆さんに知ってもらいたい」と意欲を語った。指導した武馬さんは「子どもには想像できないかもしれないが、実際にあった出来事ばかり。残酷だが朗読での表現という挑戦は意義深いこと」と話していた。


カテゴリ: くらし・文化