食の禁忌、飛騨市古川町で対応店舗が増 外国人観光客に配慮

2019年08月11日 08:28

  • 福全寺蕎麦は麺つゆを工夫し、ビーガン、ムスリム、素食を取る人に対応したかけそばを提供する=飛騨市古川町壱之町 
  • ビーガンに対応したシイタケのステーキ=同市古川町本町、居酒屋「源」 
  • 酢を替えるだけでムスリムに提供できるようになったベーグルサンド=同市古川町弐之町、FabCafe Hida 

 ムスリム(イスラム教徒)やベジタリアン(菜食主義者)など特定の飲食物を禁忌とする人々の注文に応じる店舗が、岐阜県飛騨市古川町で増えている。主に看板メニューの原材料を切り替える方法を採り、費用がかかりすぎないように対応している。市は観光誘客につながるとみて、各店の取り組みに期待を寄せる。

 古川町壱之町のそば店「福全寺蕎麦」は、動物性食品を食べないビーガン(厳格な菜食主義者)、ネギやニンニクなど刺激の強い野菜「五葷(ごくん)」も禁じ素食を取る人、イスラム教の戒律に従った食品しか口にしないムスリム向けに3種のメニューを作った。そばのつゆや薬味を使い分ける。店主の川端克彦さん(61)は「知らない国で食事ができる店を探すのは、とても不安なはず。観光客からの評判は良い」と話す。

 ちょっとした工夫で、対応できるケースも多い。古川町弐之町のカフェ「FabCafe Hida」は、ベーグルサンドのマリネに使う酢のみを替え、ムスリムでも食べられるようにした。古川町本町の居酒屋「源」も、飛騨地域の名物「漬物ステーキ」を元に考案したシイタケのステーキをメニューに加えた。

 観光消費額の増加を狙う市は、こうした飲食店の取り組みを後押ししている。7月に市の担当者が専門家とともに3店を訪れ、低コストのメニュー作りを助言。市役所でセミナーも開いた。食の禁忌に対応した店のマップを年内に作成するという。


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