ユダヤ人救った世界の9人紹介 東京の資料館

2019年08月14日 08:07

展示パネルを説明する杉原千畝氏の孫まどかさん=東京都中央区八重洲、杉原千畝センポミュージアム

展示パネルを説明する杉原千畝氏の孫まどかさん=東京都中央区八重洲、杉原千畝センポミュージアム

 ユダヤ人を大量虐殺の脅威から救った世界の外交官に焦点を当てた特別展「ホロコーストと正義の外交官」が、東京都中央区八重洲の資料館「杉原千畝センポミュージアム」で開かれている。加茂郡八百津町出身の杉原千畝(ちうね)氏を含む9人の勇気ある行動を紹介している。9月1日まで。

 同館を運営するNPO法人「杉原千畝命のビザ」とイスラエル大使館が主催。ユダヤ人を守った人に同国が贈る「諸国民の中の正義の人賞」を受けた外交官は世界に34人いるが、特に政府の命に背いたり独断で行ったりした人たちを選んだ。

 会場には、イスラエルが制作したパネル28枚を展示。保護証書を発行して10万人を救ったとされるスウェーデンのラウル・ワレンバーグ氏、数千人にビザを出して関連史料が2017年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に登録されたポルトガルのソウザ・メンデス氏、強制移送計画を漏らして逃亡を助けたドイツ大使館付職員らの功績と肖像を紹介している。

 同展に合わせ、杉原氏と妻幸子さんら家族のパスポート計3通も初公開。外交官用の1通には40歳ごろの杉原氏の写真が貼られ、リトアニアの次に赴任した在プラーグ(プラハ)総領事館の印が押されている。

 杉原氏の孫まどかさんは「同じ時期に祖父と同じように手を差し伸べた外交官が多くいたことを知り驚いた。第2次世界大戦でホロコーストが行われた事実の一方で、善意が失われなかったことを知ってほしい」と話していた。


カテゴリ: くらし・文化 社会