陶器や磁器で作った「美濃焼ストロー」 土岐市の試験場が開発

2019年08月20日 08:27

土岐市立陶磁器試験場セラテクノ土岐が開発した美濃焼ストロー=同市泉町久尻、カフェ・リアン

土岐市立陶磁器試験場セラテクノ土岐が開発した美濃焼ストロー=同市泉町久尻、カフェ・リアン

 プラスチックごみ対策が世界的に進む中、岐阜県土岐市立陶磁器試験場セラテクノ土岐が、プラスチック製ストローの代用品として陶器や磁器で作った「美濃焼ストロー」を開発し、19日に市内で報道陣に試作品を発表した。焼き物のストローは世界初といい、今後は使用した感想の聞き取りや陶磁器メーカーなどに売り込みを行い、商品化を目指す。

 米国のマクドナルド、スターバックスがプラスチック製ストローの廃止を発表するなど、プラスチックごみの排出を抑制する動きが世界で広がっている。同試験場は美濃焼産業の技術力を生かして陶磁器のストローを作ろうと企画。地元メーカーと協力して今年4月から開発を進めてきた。

 今回製作したのは、織部と黄瀬戸の陶器と、磁器のストロー。棒状のガラスに土を巻いて焼成した。飲み口の直径は5ミリ、7ミリ、1センチの3種類あり、いずれも長さは20センチ。陶器製は手作り工芸品の風合いが漂い、大量生産ができる磁器製は、転写という技法を使うことで多彩な柄をそろえられる。ストローを使ってみた女性は「プラスチックよりも口当たりが良く、いろんな種類の柄があるのもいい」と評価した。

 19日から市内の飲食店5軒で使用してもらい利用客に感想を聞くほか、市内で22、23日に開催する見本市に出品し、ディーラーらにPRする。商品化した場合、価格は磁器製は1本千円台、陶器製は同5千~6千円ほどになるという。同試験場の担当者は「紙や金属のストローはあるが、陶磁器のストローは聞いたことがない。マイストローとして愛用してもらう使い方も想定している」と話す。


カテゴリ: 社会 経済