岐阜市中3死亡 生徒50人、いじめ調査協力

2019年08月21日 08:06

 岐阜市立中学校3年の男子生徒(14)がマンションから転落死し自宅からいじめを示唆するメモが見つかった問題で、市教育委員会いじめ問題対策委員会の橋本治委員長(岐阜大大学院非常勤講師)は20日、男子生徒へのいじめを見たり聞いたりしたとアンケートで答えた生徒約100人のうち、約50人から聞き取りに協力するとの回答が得られたと明らかにした。夏休み明けにも聞き取りを始め、9月中に終えられるようにする。調査には委員5人のほか、県弁護士会推薦の弁護士3人が加わる。

 約100人のうち約2割からはまだ回答を得られていないため、聞き取りの対象人数は増える可能性がある。また今後、この中学校の全教職員約40人と市教委への聞き取りも行い、いじめに対し組織として対応できていたかどうかも調べる。

 アンケートは7月にこの中学校の生徒全員を対象に実施し、約100人が男子生徒へのいじめを見たり聞いたりしたと回答。同対策委員会はこの約100人に対し、聞き取り調査への協力を求める手紙を送っていた。この日は4回目の会合を非公開で開き、聞き取りの日程などを協議した。

 男子生徒は7月3日、自宅近くのマンションから転落死した。自宅から見つかったメモには「自分が死ねば問題になるかな」という趣旨の記述があったほか、いじめの具体的な内容などが書かれていたという。

◆いじめの対応で教頭2人体制に

 市教育委員会は20日夜、男子生徒が通っていた中学校で保護者説明会を開き、いじめなどへの対応を専門とする教頭を新たに配置し教頭2人体制にすると伝えた。

 校長経験のある職員や、教員の仕事を支援するスタッフも増やす。いじめや悩みを抱える生徒が相談しやすい環境を整えるためという。男子生徒が所属していたクラスの担任を代え、生徒指導主事が受け持つ。夏休み明けから来年3月までの対応で、来年度以降は状況を見ながら判断する。

 説明会では、保護者から、教員の業務量を見直して子どもと向き合う時間をつくる大切さを訴える意見や、学校内で起こった子どもの異変を保護者に伝えることを求める意見などが出た。30代主婦は「まだ何か隠しているのではという疑念もあるが、同じことが繰り返されないことを考えるのが大事」と話していた。


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