夏休み明け「隠れ家」あるよ 子どもSOS対応

2019年08月23日 08:05

「なかなか打ち明けられないと思うけど、大丈夫。受け止めます」と語る中川健史さん=岐阜市八代、仕事工房ポポロ

「なかなか打ち明けられないと思うけど、大丈夫。受け止めます」と語る中川健史さん=岐阜市八代、仕事工房ポポロ

 夏休み明けに学校に行くのがつらい子どもたちの相談に応じ、必要に応じて居場所を提供する活動を、岐阜市、西濃地域の約20団体が24日から本格的にスタートさせる。夏休み明けに増える子どもの自殺を食い止めようと毎年実施し、今年で3年目。各団体が連携して子どものSOSをつかむのが狙いで、電話のほかメールやフェイスブックのメッセージで相談に応じる団体もある。期間は9月7日まで。

 子どもの学習支援や若者の就労支援などを行う岐阜、大垣、各務原、高山の4市と揖斐郡大野町のNPO法人などが、子どもや保護者からの相談に応じる。匿名での相談も可能で、番号非通知や公衆電話からの着信にも対応する。学校や自宅に居づらい子どもには、参加団体が施設内のフリースペースなどを「隠れ家的居場所」として提供する。

 参加団体の一つ、「ぎふ学習支援ネットワーク」(岐阜市)の共同代表中川健史さん(64)は携帯電話を持ち歩き、24時間態勢で相談を受け付ける。「非常口が見えずに苦しんでいる子どもや大人が多いが、非常口は必ずある」と話し、相談を呼び掛けている。

 厚生労働省の2019年版自殺対策白書によると、昨年の19歳以下の自殺者数は前年より32人増の599人。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率も2・8人と、統計を取り始めた1978年以降で最悪となった。日別の自殺者数は学校が夏休み明けとなる9月1日が突出している。

 中川さんは「不登校は良いこと。悩んでいるのは君だけじゃない。自分らしく居られる場所はあるから、もし今がきつかったら、ぜひ相談してほしい」と話した。

 ぎふ学習支援ネットワークへの相談は中川さん、携帯電話090(7432)9158。


カテゴリ: 教育 社会