優しい味「飛騨山椒カレー」人気 移住女性3人でカフェ

2019年09月01日 08:34

  • 販売1000食を達成した飛騨山椒カレー。「全盛り」は厚切りベーコンと大きなフランクフルトがトッピングされる 
  • スタッフの(左から)本宮智美さん、内堀由紀乃さん、密田恵子さん=白川村鳩谷、白川郷テラスカフェアカリヤ 

 岐阜県白川村を気に入って県外から村に移住した女性スタッフ3人が切り盛りするカフェがある。オープンから5カ月を迎える「白川郷テラスカフェアカリヤ」(同村鳩谷)だ。看板メニュー「飛騨山椒カレー」はこのほど、販売1000食を達成した。辛さを抑えつつ、地元特産サンショウ「飛騨山椒」の香りが引き立つオリジナルカレーで、外国人観光客や村民の人気を集めている。

 アカリヤは、高山市の宿泊業アイサイトタカヤマが、宿泊施設「白川郷テラス」(同所)の姉妹店として、今年4月に開いた。世界遺産の合掌集落と東海北陸自動車道・白川郷インターチェンジの中間に位置し、レンタカーやオートバイで訪れる観光客が多い。

 店の中心はカフェマネージャーの内堀由紀乃さん(29)=滋賀県多賀町出身=。「村で唯一」というバリスタの資格を持ち、飲食メニューの調理をこなす。本宮(ほんぐう)智美さん(33)=福島県白河市出身=と密田(みつだ)恵子さん(28)=富山市出身=が、接客などで内堀さんを支える。

 内堀さんの移住のきっかけは1年前。バリスタの勉強をしていた大阪市の専門学校から、夏期インターンシップで村を訪れた。合掌集落にある喫茶店で2週間働いた最終日、アカリヤ新規開店の話が舞い込んだ。「もしその日に話がなかったら、何も知らず大阪へ帰っていた」と運命を感じ、スタッフになることを決意。オープンに合わせて村に移住した。

 本宮さんはオーストラリアで、密田さんはニュージーランドでワーキングホリデーの経験がある。「英語を生かせる仕事がしたい」との思いに、外国人観光客が多く訪れる白川村はうってつけ。豊かな自然も決め手の一つだった。本宮さんは5年前、密田さんは2年前に移住。現在は、白川郷テラスで働きながら、アカリヤをサポートする。

 「地元らしいメニューを」と開発された飛騨山椒カレーは、和風だしをベースにしたチキンカレー。辛さは中辛と甘口の間で、スパイスの軸である飛騨山椒の香りが豊かに広がる。基本の「プレーン」が税込み1000円。明方ハムの厚切りベーコンと大きなフランクフルトをトッピングした「全盛り」は同1550円。いずれもサラダ付き。

 「カレーは、お客さんが過ごすゆったりとした時間に合うような優しい味に仕上げています」と内堀さん。エスプレッソマシンで入れる本格コーヒーは、甘みが特徴のオリジナルブレンド。ホットカフェラテ(同600円)などに施すラテアートも好評だ。

 3人は「観光客も地元民も関係なく、いろいろな人が集うカフェにしたい。ほかにはないカレーをぜひ味わって」と話す。営業は午前11時30分~午後3時30分。火曜、水曜日定休。


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